Katsuiku Academyキャンプ実績: 2018年度夏 小豆島サマーキャンプ
キャンプ概要
Katsuiku Academyでは2018年の夏休みに中高生向けの宿泊キャンプを2つ行いました。こちらのページでは小豆島で行われたサマーキャンプの概要を共有しております。
- テーマ:離島医療と地域の課題
- 日程:2018年7月24日-30日
- 人数:20名
- 対象:中学1年-高校3年
- 場所:香川県小豆島
スケジュール
下記のスケジュール表では主なワークショップをピックアップし、記載しております。下記のコンテンツに加えてBBQや花火などを含めた楽しい活動やアクティビティも実施されています。
午前 | 午後 | |
DAY 1 | オリエンテーション | インタビューの準備 |
DAY 2 | 離島インタビュー | インタビュー内容の共有 |
DAY 3 | 問題の深堀・アイデア作り | 中間発表:フィードバック |
DAY 4 | 課外活動:素麺づくり | 効果的なプレゼン方法 |
DAY 5 | 医療関係者からのプレゼン | フィードバックの重要性 |
DAY 6 | プレゼン最終準備 | 最終チームプレゼン |
DAY 7 | 振り返り |
キャンプレポート:
上記のスケジュールの一日のハイライトをまとめたレポートを紹介しております。キャンプの雰囲気を共有できればと思います。
【Day 1: オリエンテーションとインタビューの準備】
初日はまず、自己紹介・アイスブレークを行いました。周りの参加者やファシリテーターと円滑にコミュニケーションする環境を作るためのアクティビティやゲームを実施しました。午後は次の日の準備としてインタビューの方法を学んでいきました。どのようにすればより効果的な情報を取得できるのかをロールプレイしながら身につけていきました。
夜には、キャンプを通して一日の振り返りを行う小グループ:アドバイザリーグループ(以下、Aグループ)を作りました。Aグループの人数は各グループ4〜5名で、日中に行うグループ活動のチームとは異なります。Aグループには各1名ファシリテーターが担当として付き添い、キャンプ期間中はなんでもお互いに共有できるいわば家族同様のグループです。毎晩このAグループで集まり、その日の振り返りを行い、全体の生活や日中での活動で起こった、良いこと・悩んでいること・改善したいことなどを共有し、次の日の自分たちのアクションに役立てられるようにしました。
【Day 2: 離島でのインタビュー】
2日目は、今回のテーマである「離島医療と地域の課題」に関して直接情報を入手するために小豆島から近くにある男木島と女木島へ移動し現地の方々をインタビューしにいきました。救急船に関わっている住民の方や最近引っ越してきたお母さんなどたくさんの方にご協力いただき、参加者は様々な視点からの情報を入手することに励みました。また島を自らの足で歩いて回ることでどのような課題が存在するのかを想像力を働かせて動き回っている参加者の姿が印象的でした。
小さなボートで2つの島を周り、一日中インタビューをしてきた参加者は宿に戻り次第、収集した情報を共有し、各グループが発表を行いました。現地に行き、そこで生活をしている人から直接話を聞いたからこそ入手できた視点や考え方がたくさん共有されました。
【Day 3: 問題の深堀、フィードバック】
3日目は、男木島と女木島で入手した情報をもとにチームとして発掘した課題を一つに絞離ました。また、その課題がなぜ問題だと思っているのか?なぜその問題が起きているのか?と課題のことをより深く知るための作業に取りかかりました。深堀が一段間進んだところで、課題に対する解決策を考え始めました。
午後には早速考え始めた解決策をもとに中間発表が行われました。ファシリテーターや参加者同士がお互いのアイデアに対してフィードバックをしていきました。フィードバックを受けることでより良いものを作ることが可能であることを各グループが実感し、自分達が考えてきた解決策をさらに磨き上げていきました。
夜は海の風を感じながら宿泊施設でBBQと花火を実施しました。作業から一旦離れてリフレッシュしながら楽しんでいる参加者の姿が印象的でした。
【Day 4: 課外活動・素麺づくりとプレゼン方法】
4日目の午前中は小豆島で素麺づくりの体験を行いました。小豆島の名物の一つである素麺を自分たちが自ら体験することで現地のことをより深く理解することに挑戦しました。施設から歩いて行ける距離にある素麺屋さんで自分たちで素麺を作り、それをランチには美味しくいただきました。
午後は効果的なプレゼンの方法について学び、自分たちが考えてきたアイデアをどのように発表するかを考え始めました。相手を引き付けるためのストーリーの作成方法やわかりやすく伝えるための考え方を自らのプレゼンに当てはめて工夫をし始める参加者が多数いました。
【Day 5: 医療関係者からの講義、フィードバック】
5日目の午前中は、小豆島の病院の院長先生にお越しいただき、離島医療に関して現状を共有いただきました。とてもフランクに参加者と真剣に向き合っていただいた院長先生に大変感謝しています。現地でのインタビューやグループ内で話し合ってきた参加者たちからはたくさんの質問が飛び交い、離島医療の課題に関してより深く知識を深めている参加者たちが心強く思いました。
午後の時間帯では院長先生から得た新たな情報も踏まえて自分たちのプレゼンテーションをさらに磨くことに励みました。また改めてフィードバックの重要性を学び、プレゼンテーションの仕上げを行うためにファシリテーターや他の参加者たちからフィードバックを受けているグループが多数見られました。
【Day 6: プレゼン最終準備、プレゼン】
プレゼンを控えた午前中はグループ毎で最終準備に取り組みました。最終確認を行っているグループもいれば、プレゼンの方法をガラッと変えるために急ピッチで物事を作り直すチームなどそれぞれの判断によって最終プレゼンの準備を進めていきました。
最終プレゼンでは、それぞれのチームが自らの足で稼いだ情報を元に気づいた課題を紹介し、解決策を発表していきました。離島医療という今まではな知らなかった分野での課題を自分たちが発見し、それについてチームとして真剣に取り組み、大勢の前で発表した経験は参加者それぞれにとって大きな気づきと学びがありました。
夜にはプレゼンが全て終わってほっとした表情の参加者たちは最終日のよりに予定されていたタレントショーを存分に楽しんでいました。カードを使ったマジックや全員が参加したダンスやフラフープを使った芸などたくさんの参加者がそれぞれの一芸を披露してくれました。多くの笑顔で笑い声が溢れる最終日となりました。
【Day 7: 振り返り】
最終日は、キャンプ全体の振り返りが行われました。7日間を通して、自分がどのようなことを学んできたのか、それをお互いにサポートしてきた仲間やコミュニティに対してどのような感謝があるのか、一人一人が自分たちの思いを語り合い、予定を超えるほど振り返りの時間が盛り上がりました。
「こんなに濃い一週間は初めてでした。一生忘れない自信しかありません!」
「全然知らない人たちの中に一人で行くのはかなり不安ではありましたが、その気持ちを忘れるくらいとても楽しく、充実した7日間を過ごすことができました。このキャンプに来て本当に良かったです。」
「いままではディスカッションするキャンプはなくて、今回が初めてですごく新鮮だった。いままでのキャンプもこういうみんなで一つのものを作り上げるというものに参加したかった。」
今後のキャンプに関して
Katsuiku Academyでは今後も中高生向けのサマーキャンプを実施していく予定です。今後のキャンプの詳細に関してはキャンプページをご覧ください。皆さんとキャンプでお会いできるのを楽しみにしています。